Tableau Prep からの外部データベースへの書き込み

Tableau Prep で、準備したデータをリレーショナルデータベースに直接書き込めるようになりました。Tableau 2020.3 で登場するこの新機能についてご覧ください。

Tableau Prep は登場以来、今ではデータ準備フローで抽出や CSV を簡単に作成できるようになりました。そしていよいよ、Tableau のデータ準備は次のステップへと進化します。新しい Tableau 2020.3 リリース (追記: リリースされました。Tableau 2020.3 の詳細をご覧ください) では、準備したデータをリレーショナルデータベースに直接書き込めるようになります。

Tableau Prep から外部データベースに書き込む機能は、これまでのお客様からのリクエストで常に上位に位置しており、その声にお応えしました。Tableau 2020.3 で、外部データベースへの書き込み機能は 7 種類のリレーショナルデータベースに対応しますが、今後のリリースでは対応データベースがさらに拡大される予定です。2020.3 リリースで対応しているデータベースは、SQL Server、Oracle、PostgreSQL、MySQL、Teradata、Snowflake、Amazon Redshift です。

準備したデータをどこでも必要な場所で最大限に活用

機械学習モデルの実行など、データサイエンスのさまざまなユースケースでクリーニング済みデータを使いたい場合も、問題ありません。データサイエンスツールにすでに接続されているデータベースに、そのデータを読み込むだけで準備は完了します。お客様の組織で導入されている、データベースシステム関連のガバナンスを利用したいとお考えの場合もお任せください。Tableau Prep は出力をデータベーステーブルに書き込めるため、組織で構築されている、データベース関連の監視、監査、ガバナンス、アクセス制御の機能をすべて活用することができます。

データベースへのデータ読み込みがシンプルな作業に

従来、データベースにデータを適切に読み込む作業は、複雑でエラーが起こりやすく時間もかかっていました。Tableau Prep では、アナリストにとっても上級ユーザーにとっても、この作業がシンプルになります。新しいテーブルの作成も、既存のテーブルのデータ置換やデータ追加も、面倒な作業ではなくなりました。 作業は視覚的に直接行えるため、適切なデータをデータベースの適切なフィールドに、適切な形式で書き込むことができます。

データを読み込んでいるときに、突然ネットワーク接続が失われたり、データベースが不意にダウンしたりした経験はありませんか? データの一部しか読み込まれていない状態は避けたいですし、行を追加しているときならなおさらです。しかし、このような心配は過去のものになりました。Tableau では、まずデータが一時的なデータベーステーブルに読み込まれ、データの読み込みが完了した後に初めて目的のテーブルに移動されます。データはこれにより、最終的な場所に移動されるまで完全に保護されます。

外部データベースへの書き込みと増分更新は完璧な組み合わせ

今年はすでに、Tableau Prep フローの増分更新機能が追加されました。今回、外部データベースへの書き込み機能によって、直接データベーステーブルにデータを増分読み込みできるようになったため、データ移動の回数が減り、Tableau Prep フローも一層効率良くなります。

たとえば、入力データソースからトランザクションデータを読み取り、データベーステーブルに書き込む Tableau Prep フローがあるとしましょう。その場合、増分更新と [既存のテーブルに追加] オプションを組み合わせると、新たに追加された行のみを目的のテーブルに追加して、フローを最適化できるようになります。また、もう一歩進めて、Tableau Prep Conductor でこのフローが定期的に実行されるようにスケジュールを設定すると、データは常に最新の状態になります。

可視性を高め自動化できる Data Management

Tableau Server または Tableau Online をご利用の場合、Tableau サイトで Tableau Data Management を使うと、外部データベースへの書き込みの新機能をさらに活用できます。

まず、データベースへの書き込み機能は、Tableau Catalog に完全に統合されています。この統合によって、データベーステーブルはすぐにリネージ分析やインパクト分析の対象となるため、管理者やデータスチュワードはデータの移動先を追跡することができます。またそのデータは、メタデータ API や Postgres データベースでも得られるので、管理者はデータの書き込み先を監視できます。最後に、新たに作成されたテーブルはすべて Tableau Server および Tableau Online で検索可能であり、Tableau Desktop と Web 作成の両方でデータ接続の際に利用できます。つまり、新しいテーブルは見つけることも利用することも簡単です。

Tableau Prep Conductor を利用すると、データベースへの書き込みを行う Tableau Prep フローを規模に応じてスケジュール設定、管理することができるため、一元的でスケーラブル、かつ信頼性の高いサーバー環境でフローを定期的に実行して、データを常に最新の状態に保つことができます。

注: 今回の 2020.3.1 リリース以降、TDE ファイル形式で出力するオプションは Tableau Prep からなくなります。TDE 形式は Hyper ファイル形式に完全に置き換えられ、TDE ファイルを作成するフローはすべて、代わりに Hyper ファイルを作成するように変更する必要があります。

さらに詳しくは

Tableau Prep での外部データベースへの書き込みの新機能について、詳しくご覧ください。また、プレリリースプログラムへのご参加もお待ちしています。このプログラムで寄せられた貴重なご意見は、今後のリリースで参考にさせていただきます。お客様あっての Tableau です。追記: Tableau 2020.3 がリリースされました。さっそくアップグレードいただくか、Tableau 2020.3 のその他の新機能について詳しくご覧ください